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意外と知らない犬の肛門腺

2020-01-28

肛門腺とは?

犬のお尻の穴を時計の中心に例えて、4時と8時の位置にある袋のことです。この袋の中に臭い分泌物が入っています。犬同士がお尻の臭いを嗅ぐ行動をよく見ませんか?これは、この肛門腺の臭いを嗅いで自分以外の相手を識別しようとしているのです。中の分泌物は犬によって個体差がありますが、薄黄色や灰色のドロっとしたクリーム状のもの〜サラサラの液体となっています。

この肛門腺は、通常うんちをする時、一緒に排出することが多いですが、生まれつき出にくい子や、おしりに炎症を起こしたりして肛門腺が詰まってしまう子がいます。そういった子は、定期的に出してあげることが必要です。肛門腺が溜まってくると、お尻を気にしたり、舐めたり、床にお尻をすりつけたり、自分の尻尾を追いかけるような行動をします。液が溜まるペースも個体差がありますが、大体1か月に一度のペースで出してあげるといいでしょう。

肛門腺の絞り方

①尻尾を片手で持ち上げて、肛門が見えるようにする
②肛門腺のある位置に手を添えて、下から押し出すように肛門に向かって絞る
この時液が勢いよく出ることがあるので、ティッシュで覆うといいです。
③お尻の汚れを拭く

シャンプー時に同時にやると、肛門腺の汚れもついでに流すことができる為おすすめです。

初心者の方はいきなり絞るのは緊張しますよね。慣れれば簡単ですが、慣れるまではトリミングサロンや動物病院でもやってもらえるので、プロに頼んでみましょう。そこで一緒に教えてもらってもいいですね。

絞らないとどうなるの?

肛門腺が溜まり続けると、そこで炎症を起こして化膿します。酷いとそこが破裂して、お尻に穴が開き、出血します。

肛門腺は定期的に絞ることが大切です。ただ、やり過ぎは逆に肛門腺を傷つけてしまうので、気をつけてください。日頃から犬の様子を観察して、早めに異変に気付けるといいですね。

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