toggle

犬を飼い始めたら気にしたいフィラリアの話

2020-01-28

フィラリア症について正しく理解していますか?

皆さんはフィラリアについて、正しく理解していますか?間違った予防をしない為にも、今回はフィラリアについて詳しく紹介します。

フィラリア症とは?

フィラリアは、素麺のような白くて細長い寄生虫のことです。(犬糸状虫ともいう)このフィラリアが、犬の心臓に寄生して、血液を巡って心臓やその他の臓器に起こす障害をまとめてフィラリア症といいます。

どうやって感染するの?

フィラリアの幼虫は蚊の体内で少しずつ成長し、蚊が犬の血を吸う時に犬の体内へ入り込んで感染します。

どんな症状が起こるの?

フィラリアの寄生の数が少なければ、あまり症状がでることは少ないです。しかし、数が多いと病態の程度にもよりますが、様々な症状がでてきます。
①慢性フィラリア症
初期はカッカッカッという普段とは違う咳がみられ、進行すると元気がなくなったり、貧血、食欲不振などがでてきます。末期は、お腹に腹水が溜まったり、呼吸困難を起こします。
②急性フィラリア症
多数の虫が心臓に寄生し、詰まってしまいます。赤褐色の尿が出たり、突然元気、食欲がなくなり、貧血、呼吸困難を起こします。この場合は、緊急手術で心臓に寄生した虫を取り除きます。

どんな治療をするの?

急性フィラリア症で紹介した、手術で心臓の虫を取り出す他に、薬で虫を死滅させる方法があります。しかし、大量に寄生していた場合、薬を飲ませると死んだ虫が血管の中で詰まり、最悪死に繋がることもあります。そのため少量の薬から始め、時間をかけて慎重に駆虫していく必要があります。

正しく予防を!!!

今では薬を飲ませることで100%予防が可能です。ただ、皆さんが飲ませているフィラリアの薬は、フィラリアに感染するのを予防するものではありません!この薬は、犬の体内に入ったフィラリアを駆虫するための薬です。地方によって様々ですが、予防期間は大体4〜12月頃だと思います。飼い主さんで多いのが、「もう寒くなってきて蚊はいないから薬はのませなくていいや。」という人です。例えば11月から飲ませてない、となると、10月中に蚊に刺され、もしフィラリアが体内に入るとそのフィラリアは駆虫されず、体内でどんどん成長していき、そのままフィラリア症になってしまう恐れがあります。その為、予防期間は、感染の可能性のある最初の月の1ヶ月後から開始し、最後の月の1ヶ月後までになっているのです。そこを理解した上で、予防してください。

関連記事