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犬の耳の病気と予防

2020-01-21

動物病院に来院する症状の中で最も多いと言われているのが、耳の病気だと言われています。愛犬が顔をよくブルブルさせていたり、後ろ肢で耳を掻いたり、そんな症状は見られませんか?飼い主が耳の病気に気づかず放っておいてしまうと、症状はさらに重くなっていきます。そんなことにならないためにも、愛犬の耳の状態、予防方法を知っておきましょう!

◎健康な耳の状態を知ろう!

犬の健康な耳の状態は、耳の内側が綺麗で乾燥した皮膚で、耳垢は白っぽく乾燥しています。臭いはありません。

◎病気になるとどうなるの?

まず犬をみて気付く異常は、
・耳を気にする
・耳を痒がる(後ろ肢が耳まで届かず、首の辺りを掻いている場合もあります。)
・頭をブルブル振る
・地面に耳を擦り付ける などのしぐさです。

そこで耳の中をみてみると、
・耳の内側、耳の中が赤い
・耳に黒っぽい汚れがある
・いつもと違う臭いがする
・耳垢が多い などの症状がみられます。

◎どんな病気?

1番多いものが、耳の中に炎症が起きている『外耳炎』です。場合によっては、痛みがあり、耳を触られることを嫌がります。外耳炎は、そのままにしておくと炎症がさらに広がり、鼓膜を傷つけるなどしてさらに奥まで進行していきます。酷いと聴覚や平衡間隔に障害されることもあるので、早めの処置が必要です。
その他にも、耳ダニ(ミミヒゼンダニ)が耳に寄生して、著しく痒がることもあります。黒っぽい耳垢があるときは、注意が必要です。

◎垂れ耳の犬は注意!

犬種によって、外耳炎を起こしやすい犬かどうかは様々です。特に気をつけたいのは、耳が垂れている犬(シーズー、トイ・プードル、ダックスフント、ゴールデン・レトリバー、コッカー・スパニエルなど)です。垂れ耳が外耳炎になりやすいのは、外耳道の換気が十分にできず、耳垢が溜まりやすいからです。

◎病気にならないために

飼い主は、日常から耳の様子を見てあげてください。健康な耳の状態を知っていれば、すぐに異常に気づけるはずです。
また、自宅でも簡単な耳のお手入れをしてあげましょう。しかし、やり過ぎは逆に耳を悪くするので、時々でいいです。お手入れは、イヤークリーナーをたっぷり含ませたガーゼなどで優しく耳の内側(見える範囲)を拭いてあげてください。イヤークリーナーは動物病院などで購入できます。綿棒を使って耳垢をとるときは、奥まで入れると耳を傷つけ、大変危険です。また、耳毛が多い犬種(シュナウザーやプードルなど)の耳毛を抜くことも素人がやるのは危険です。こういったことは、なるべく動物病院やトリミングサロンでやってもらうことをおすすめします。

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